雑記1147

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Pierre Molinier

自分の欲望を余すことなく「Art」に昇華できる人は素晴らしいです。

ピエール・モリニエさん、「魔術的才能」とは言い得て妙であり、奇怪な人物。

ここまで社会的視点で狂っている人を聞いたことがありませんで。ですから面白いのだろうけれども。いい意味での嫌悪感を醸し出す作品を多く描いていらっしゃいます。

 

 

 

ピエール・モリニエ(Pierre Molinier、1900年-1976年)画家、写真家、人形作家。

ナルシスト。フェティシスト。女装狂。近親相姦と死姦愛好者。両性具有者。天使。拳銃自殺者。偉大なスキャンダリスト。「狂気の愛」を描き続け、アンドレ・ブルトンにその魔術的才能を激賞された。画布に精液を塗る、女装する、人形と自身の写真をコラージュする、といった倒錯的な作風で知られる、最後のシュルレアリスト

略歴

 

1900年:4月13日金曜日、フランス・アジャンに生まれる。父親はペンキ職人、母親は裁縫師。
1928年:ボルドーで穏健な野獣派の画家としてデビューするが、性交中の男女を描いてスキャンダルを起こす。
1944年:父親が薬物中毒の果てに自殺。
1956年:アンドレ・ブルトンのキュレートによってパリで個展を開催するが、売春宿を営んでいることを告白したり二股のティルダを展示しようとしたりする露骨さが嫌われて疎遠となる。
1960年:妻に対する暴力と従兄弟に向けて銃を撃ったことから1ヶ月の禁固刑。
1975年:アギュロと両性具有をテーマとしたフォトセッションを敢行。
1976年:友人にあらかじめ宣言した上で、自室にて拳銃自殺。死体の周りには無数のポルノグラフィがばらまかれていた。
彼独自の奇怪な作品を次々と生み出し、背徳的なセックスに耽溺。自己フェラチオ用の器具を開発して写真に撮り、名刺がわりに配るなど、数知れぬ奇行を働いたことでも知られる。その他、黒のストッキングとハイヒールで女装した自身の肛門を踵に括り付けた自家製ディルドーで犯しながらそのアクロバティックな姿を写真に収めたり、早逝した妹の亡骸の上に絶望の涙とともにこらえきれず漏らした精液を滴らせたこともあるとされる。

 

という感じです。

 

 

グロテスク・エロティックな表現自体よりも、そういった表現をする精神や意図に興味を感じます。こういう人と一度対談してみたい。芸術家の頭の中はどうなっているのでしょうか。 歪んだ思考回路を持っているからこそ尖った作品が出来上がる or  優れた作品が作者の奇行性によって神格化される。 どちらの要因もあると思います。

芸術家の媚びない雰囲気が好きです。反社会的な事を表現してもその人や作品が広まってゆくというのは、やはりそれを支える国民が存在するからです。人々の潜在欲求や満たされてない思いを代弁している、もしくは潜在意識に気づかせるという啓蒙活動もしているような気がします。

振れているものはキレイです。